VimConf 2018 に参加しました

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Bram Moolenaar 氏の Key note 発表 @VimConf 2018

Kompira cloud 開発チーム築田です。

11月24日に開催された VimConf 2018 に参加してきました。

VimConfについて

VimConf は Vim というテキストエディタの国際カンファレンスです。 Vim をご存じない、または Vim を使っている方の中にも
『テキストエディターで国際カンファレンスって何を発表するの?』
と思う方もいらっしゃるかもしれません。 カンファレンスでどんなことが話されるのか、簡単ではありますがご紹介します。

Vim はテキストエディタとしてはカスタマイズ性が非常に高く スクリプトを用いた機能拡張が行えることもあり、 人それぞれ かなり使い方に差があるテキストエディタです。 そこで、そのカスタマイズの知見を共有したり、知らなかった使い方を共有するなどの発表が行われています。

今回はなんと開発者である Bram Moolenaar 氏が登壇し、 30年以上の歴史があるエディタの成り立ちや今後の展望などの発表もありました。

実際に発表されたスライド等は下記オフィシャルブログに公開されていますので、 興味がある方はぜひ見てみることをおすすめします。

vimconf.wordpress.com

fixpoint との関わり

fixpoint は

  • VimConf シルバースポンサー
  • @aomoriringo が VimConf スタッフ
  • †Dark Vimmer† な @lambdalisue が去年に引き続き VimConf 登壇
  • 社内の 50% が Vim user

と非常に Vim 愛が強い会社です。

Kompira cloud 開発チームでは技術者を募集しており、 現在 会社説明焼肉会 の募集をしていますので、 Vim が好きだ!! という方もそうでない方も 焼肉が食べたい方も 応募をお待ちしてます。

fixpoint会社説明会 (という名目の焼肉おごり会) 応募フォーム

カンファレンス感想等

VimConf には今回初参加だったので、例年との差はわかりませんが、 今年は Bram Moolenaar 氏が来ていたためか、 Vim の本体に関する発表が少し多かったように思いました。 それ以外にもプラグイン開発者、Vim の使用者まで幅広く様々な発表がありました。 全ては書ききれませんが、印象に残った発表をピックアップします。

Keynote - What is the next feature? - @mattn

@mattn 氏の発表では日本における Vim 開発者のコミュニティーとしての vim-jp の話や、その活動が発表されました。 特に日本では、最近も歴史あるエディタの中では Vim の人気が高いように感じていました。 自分はずっとこれが不思議だったのですが、 今回のカンファレンスを通して vim-jp をはじめとする質の良いコミュニティが サポートを行ってきたからここまで広まったのかと納得しました。 実際 Vim に搭載されている日本語ヘルプは質の高いもので非常に読みやすく、 そのような配慮の積み重ねが現在の Vim 人気を支えているのだと思いました。

Keynote - Vim: From hjkl To a platform for plugins - Bram Moolenaar

Bram Moolenaar 氏の発表では Vim のこれまでの歩みとこれからの方向性が話されました。 発表のタイトル "From hjkl To a platform for plugins" からもわかるようにプラグインフレンドリーな方向への拡張を示唆する内容でした。 以前から Vim はテキストエディタであるから、エディタの範疇を超える機能追加はあまり積極的に行われないという話を聞いていたので、 この発表は正直意外に感じましたし、プラグインによる機能拡張の幅が広がることに期待感が高まりました。

Migrating plugins to standard features - @daisuzu

大量のプラグインで捌いていた操作を標準に倒していくという趣旨の発表でした。 私はもうかれこれ 10 年以上 Vim を使い続けています *1 が、最近まではあまりプラグインなども使っていませんでした。 そのこともあり Vim 本体に搭載されている機能でなんとかすることが多く本体機能には比較的詳しいつもりでいたのですが、 それでもまだ知らない本体機能に関する発表もあり、 Vim の奥深さに関心するとともに、新たな活用方法を見つけられたことが収穫でした。 特に Vim には組み込みの補完機能が多数あるのですが、普段あまり使用していない補完機能の説明が非常に参考になりました。

Effective Modern Vim scripting - @lambdalisue

弊社 @lambdalisue の発表で、 Vim でプラグインを書き始めるに当たってのチュートリアルになっています。 私は最近 Vim を使うにあたって設定ファイルに少し長めのロジックを書くことも増えてきたので、 それらのプラグイン化をしたいと思っていました。 ところが Vim プラグインの書き方でまとまった資料があまり無く、またはあっても古い場合がありましたので、 この発表は個人的に非常にタイミングが良く参考になりました。 これからは Vim 設定に書いてあるものをプラグイン化して公開などもしていきたいと思いました。

最後に

今まで自分は Vim を使うだけで、コントリビュートはしてきませんでしたが、 Vim に非常に多くの方々が関わって良くしていっているということを肌で感じることができました。 今までは Vim プラグインを使うことはあっても作ろうとはあまり思っていなかったのですが、 この機会に何かしら自分でも作ってみたいと思えるようになりました。

発表も非常にわかりやすくモチベーションも上がり、本当に良いカンファレンスだったと思います。 VimConf を主催してくださったスタッフの方々、 また数々の良い発表をしていただいた発表者の方々ありがとうございました。

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アンケート 『Vim で何を書いていますか?』 (意外とHaskell書く人が少ない…)

*1:とは言っても Vim だけではなく、 Emacs を使ったり VS Code を使ったりもしました。