運用現場に必要なのは、始める事より「やめる」こと

こんにちは、三角です。

最近、色々な運用の現場の方から、若いエンジニアを配属してもなかなか定着しない。すぐに辞めていってしまうという話を聞きます。

ただでさえ人手不足で採用が思うようにいかない状況の中、若手が定着しないのはなぜでしょうか?

その理由は、「裁量」の不足です。

様々なサービスが24時間昼夜問わず提供されており、それをシステムが支えている。昼間しか稼働してない企業でも、夜間しかできない処理が走っている。システムは24時間止められません。

システムに何か起こったら仕事が滞るため、すぐに対処できるように監視センターは24時間稼働していて、シフト交代で詰めている人たちがいます。夜勤もあり、正月もGWもお盆も、みんなが休んでる時に働かなくてはなりません。

監視センターから緊急のエスカレーションを受ける人がいます。常に携帯を離さず、寝ている時も電話があると、すぐに起きて対応しなければならない。隣で小さな赤ちゃんが寝ていても、年老いた両親が寝ていても、電話に対応しなければいけません。

働き方改革で働きやすさを追及していこうという世の中の流れの中で、このような環境で働くというのはとても働きにくさを感じると思います。

しかし、人は働きやすさだけを考えて働いているわけではなく、働き甲斐も非常に大事な要素です。

「内発的動機付け」の研究で有名な心理学者のエドワード・L. デシによると、人は、誰かから(外発)与えられた報酬(金銭、地位、名誉など)よりも、達成感、有能感など自分自身の心、つまり内から発せられるもの(内発)によってこそ、よりモチベーションを高め自ら行動を起こしていくとの事で、この内発性の高める環境条件のひとつとして「選択の自由」があり、そして「自己決定」があります。

システム運用の現場に、選択の自由と自己決定ができる環境はどのくらいあるでしょうか。

運用業務の効率化をしたいという話を聞くと、まず今やっている業務をリストアップし、整理すべきだと話しますと、みんな賛成します。

しかし、大変な割に効果がイマイチなものをピックアップし、これはやめたらどうかと話をすると、いやいや、それは無理だ、それは変えられないなどど返答が返ってくるわけです。

今までは、運用はコストセンターだから予算を消化するだけで、今までのやり方を踏襲しておけばよい。新しい事は出来ないといっておけばよい。という風潮の中で業務を維持し続けてきた先輩方からしてみると、これは変えられない、これをやめるのは無理だとなりますが、若手からしてみると、「選択の自由」や「自己決定」の裁量は与えられないと感じるのも無理はないことかと思います。

SPAMメールの対策ツールを入れたものの、誤って正しいメールを隔離してしまうバグがあり、誤隔離されたメールを手動で戻す運用を行っている。

メモリーリークするアプリケーションを運用しており、毎週1回何時にリブートする事という手順を何年も守っている。

このような運用を続けて意味がありますか?

実務を知らない上の意思決定が現場の若手をすり減らしてませんか?

まずは、そのような運用を見直し、やる理由のないものはやめていく。

運用現場にそのような裁量がまさに求められているのではないでしょうか?

そして、自分たちで選択し、決定できるようになった若手は、より効率化を行う為に、自ら自動化をすすめ、品質向上やコスト削減、要員対策につながっていきます。

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