ksocket について、以下の内容を含むアップデートを行いました。
- ksocket: 1.6.5
- ksoperations-networks: 1.6.2
SNMPv3によるスキャンができるようになりました
SNMPで構成情報を取得する際、これまではSNMPv2cでのスキャンに対応していましたが、今回のアップデートでSNMPv3でもスキャンが行えるようになりました。
以下はSNMPv3での接続設定ファイルの設定例です。
$ cd /opt/fixpoint/ksocket/etc/ksocket/credentials/snmp $ cp 999-example.toml.skeleton 200-v3test.toml $ vi 200-v3test.toml includes = ["10.10.0.0/24"] port: 161 [authData] # ユーザ名 username = "your-username" # 認証方式 # - usmNoAuthProtocol (認証なし、default) # - usmHMACMD5AuthProtocol (MD5(HMAC-MD5-96) に対応) # - usmHMACSHAAuthProtocol (SHA(HMAC-SHA-96) に対応) # - usmHMAC128SHA224AuthProtocol # - usmHMAC192SHA256AuthProtocol # - usmHMAC256SHA384AuthProtocol # - usmHMAC384SHA512AuthProtocol authProtocol = "usmHMACMD5AuthProtocol" # 認証パスワード #authKey = "your-password" # 暗号化方式 # - usmNoPrivProtocol (暗号化なし、default) # - usmDESPrivProtocol (DES(CBC-DES)) # - usm3DESEDEPrivProtocol (3DES-EDE) # - usmAesCfb128Protocol (AES(CFB128-AES-128)) # - usmAesCfb192Protocol (AES(CFB128-AES-192)) # - usmAesCfb256Protocol (AES(CFB128-AES-256)) privProtocol = "usmAesCfb128Protocol" # 暗号化パスワード privKey = "priv-your-password"
設定ファイルの標準形式を変更しました
ksocketの設定ファイル、credentialファイルの標準形式はこれまでYAMLを採用していましたが、今回のアップデートよりTOML形式での記述に対応しました。
以下は、同じ内容の設定ファイルで、左が従来のYAML形式、右が今回対応したTOML形式での記述例です。
TOML形式では、文字列の指定のときに username = "john"
のようにクォートで囲む必要があることに注意してください。
YAMLファイルとTOMLファイル両方がある場合、TOMLファイルが優先されるようになります。ksocketアップデートを行う場合はご注意ください。
また、今後はTOMLファイル形式を標準とし、YAMLファイル形式のサポートは将来的に廃止予定 (deprecated) となります。
最新の ksocket はこちらよりダウンロードすることができます。
ksocketを新規インストールするときはksocketドキュメントの2.1章を参考にインストールを行ってください。
ksocketをアップデートするときは、ksocketドキュメントの2.2章に記載されたアンインストールを行ったのち、2.1章のインストールを行ってください。